お昼前、青空で出ていてとても清々しい熊本のお天気も、午後になって下り坂になって来ました。風も出てきて、夕方には雨になって寒くなってきました。
天気が良いとこの季節の空気は特別なものに感じます。勢いよくかけまわって、風を感じたい季節です。モノクロームの街に勢いよく飛び出していく、スズキ自動車の新型ワゴン「パレットSW」。スタイリッシュなヴィジュアルも印象的なこのCMに使われているのは、ハードロックを代表する一曲「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド(ワイルドで行こう)」です。CMでは、イギリスの若手パンクバンド、Parkaによるカバーバージョンが使われています。
ステッペンウルフは1967年、リーダーのジョン・ケイを中心に、カナダのトロントで結成、すぐにサンフランシスコに移住。ブルースロックをベースにしながら、当時、アメリカ西海岸を席巻していたフラワームーブメントの影響を受け、独自のサウンドを確立。ディープ・パープルらとともに、ハードロックを代表するバンドのひとつへと成長していきます。
彼らが注目を集めたのは、アメリカンニューシネマを代表する映画『イージー・ライダー』。この映画のサウンドトラックに「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」が抜擢され、大きな話題を呼びます。荒涼とした平原をバイクで駆け抜ける主人公たちの姿と、そのバックに流れるヘヴィなギターと重厚なビート。
自由の国アメリカの良き時代という言葉を聞くと、わたしはこの曲と広い大地をひたすら走るバイクの若者たちをイメージします。
サウンドトラックの他、コンピレーションアルバムに入っている音にはオリジナルのLPとは空気感が違うように感じるのはわたしだけでしょうか。初発はダンヒルレコード。「ワイルドで行こう」はサウンドトラック「イージー・ライダー」で、EPICレコード、MCAレコードでも発売。
ダンヒルレコードからリリースされた初発盤は、シルバー・メタリックにピカピカのジャケットです。ホイル・ジャケットという言い方もしています。リングウェアも目立つし、明るいと写り込みがあるし暗いと真っ黒になってしまうのでアルバムジャケットの素敵なことが伝えにくいレコードのひとつだったりします。このレコードが発売された、1968年から1973年頃までに発売されるロックのレコードはジャケットのアートワークに工夫が凝らされています。フラワームーヴメントでデザイン的なのかなあと思っていた時期もありましたけれども、アルバムとして持つ事への誘い水ではなかったのかしら。
クラシックやジャズはLPレコードで聴くことは至極当たり前のこと、でもポピュラーミュージックやロックはジュークボックスなどでドーナツ盤を楽しむことが本来の姿だったのですから。
ドアーズのレコードをピックアップした時も書いたけれども、シングル盤に入りきれないアルバムでしか聴くことのできない長い演奏時間の曲も次第に増えていきます。
ギター、ベース、キーボードにドラムと言ったシンプルな編成のバンド。もともとはフォーク系のサウンドのグループだったそうです。クラブやレストランで演奏していた彼らをダンヒルレコードの社長さんがスカウト。ビートを強調したサウンドも、4トラックの録音だと思うけど厚味があるのは何故だろう。いじりすぎないことが一番良いんだろうね。ドラムスとハモンドオルガンとベースが右側のチャンネル。ギターとそれにヴォーカルが左側のチャンネルから聞こえます。ヴォーカルとドラムスを中央位置にミキシングし直そうとしていた時期もあるようですけれども、そのままが一番良い。当時とてもヒットしたのでしょう。状態をうるさく問わなければ、リイシュー盤とオリジナル盤の中古価格は同じくらいです。ステッペンウルフが気に入ったなら、録音された当時の空気も一緒にカッティングしている、オリジナル盤を探してみませんか。ナチュラルで行こう!![ JUGEMテーマ:お気に入りの音 ]
Artist: SteppenwolfTitle: Steppenwolf
Date: 1968
Label: Dunhill Records 50029
Art Direction: Gary Burden
Photography: Tom Gundelfinger
John Kay: Lead vocals, Guitars Michael Monarch: Guitars Rushton Moreve: Bass Goldy McJohn: Keyboards Jerry Edmonton: Drums
Side 1
- Sookie Sookie
- Everybody’s Next One
- Berry Rides Again
- Hootchie Kootchie Man
- Born to Be Wild
- Your Walls Too High
Side 2
- Desperation
- The Pusher
- A Girl I Knew
- Take What You Need
- The Ostrich
2010.03.08 Monday 21:40

