パガニーニが達者なのはヴァイオリンばかりでなく ― パリ・オペラ=コミック座の首席指揮者、パリ・オペラ座の常任指揮者、コンセール・コロンヌ管の首席指揮者など、フランスのオーケストラ、歌劇場の要職を歴任した20世紀フランス・オペラ界のの名匠ピエール・デルヴォー ― と説明しても我が国では馴染みが薄い指揮者ですが、配役もまた、名前を見ても馴染みを覚えない面々。パガニーニの代わりにヴァイオリンを弾いているアンリ・メルケル(Henri Jean Paul Marie Merckel, 1897.12.22〜1969.12.10)も、6歳で公開演奏をした天才少年でパリ音楽院管弦楽団のコンサートマスターを務めた逸材ですが、第2次世界大戦前のこと。戦後はパリ国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを長年勤めていた、その最後の時期の録音、何ともユニークなアルバムです。19世紀前半に活躍したイタリア生まれのヴァイオリニスト兼作曲家のパガニーニは、その超人的なテクニックから「ヴァイオリンの鬼神」と称えられ、多くの聴衆を魅了しました。名ヴァイオリニストであったパガニーニと、ナポレオンの妹アンナ・エリーザなど、実在した人物の史実を基にしたオペレッタ。フィクションではあるのですが ― フランツ・レハール(1870〜1948)が丁寧に造り上げた音楽と相俟って、オペレッタを超えたスケールを醸し出している。レハールらしい美しいメロディの曲がふんだんに盛り込まれており、有名なアリア「僕は女にいっぱいキスをしたけど」などはリサイタルでも取り上げられることがあります。何でもオペレッタの内容よりも、事実の方がドラマチックだったとも言われています。オペラ好きの方には、実に楽しい聞きものになるでしょう。
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