大作曲家の埋もれた秘曲を優秀な録音で ― ストコフスキー・フリークでもある指揮者、ジェフリー・サイモンはストコフスキー協会会長でもあるだけに留まらず、ロンドンで自らCALAレーベルを設立して、その復刻に尽力。彼の意向が反映した埋もれた作品の発掘にも積極的で、大作曲家の珍しい作品ばかりを世に出して話題となった世界初録音盤も多く存在します。本盤は、そうした特徴が顕著に現れている。スメタナの歌劇「売られた花嫁」序曲は、コンサート・ピースとしておなじみだが、歌劇から管弦楽が際立つナンバーを繋いで交響組曲風に仕立てている。さらに弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」はジョージ・セルが編曲してクリーヴランド管弦楽団と録音したことで有名な管弦楽版での演奏。つくづくストコフスキーに倣ったという趣だ。普段演奏しない楽曲で、ロンドン交響楽団の楽団員は楽しかったろう。珍しい曲と、優秀録音。印象に残るジャケット・デザインで話題となった、シャンドスを代表する録音だ。とくに、〝シャンドス・サウンド〟とも呼ばれる、その専用の録音施設と高い技術から生み出される優れた音質には定評があり、ジェフリー・サイモンはブライアン・カズンズについて大変優れた耳を持っており、常人には聴こえない音を聴くことができるエンジニアだったと語っている。カタログには、知名度の高い作曲家の作品はもちろんのこと、ハーバート・ハウエルズ、ジェラルド・フィンジ、チャールズ・スタンフォード、アーノルド・バックスのようなあまり知られていないイギリスの作曲家による交響曲や合唱曲、吹奏楽曲、室内楽曲が多く含まれている。初めて制作した録音はブロッホの『神聖祭儀』(アヴォダート・ハコデシ)で、当初から新人の発掘には力を入れており初期の録音にはマリス・ヤンソンス、ナイジェル・ケネディ、キングズ・シンガーズといったアーティストが著名になってEMIと契約を締結する前に残した作品があるほか、リチャード・ヒコックス、ジャナンドレア・ノセダ、ネーメ・ヤルヴィ、ヴァーノン・ハンドリーといった指揮者が録音している。
from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2qXcjS5
via IFTTT
