NL CBS D37294 モンセラート・カバリェ ワーグナー・オペラ抜粋
商品番号 34-14508
通販レコード→蘭 “CBS RECORDS MASTERWORDKS” ブルー・レーベル黒文字盤 STEREO DIGITAL
メータ/ニューヨーク・フィルの雄大なサポートを得て、輝きに満ちたカバリエの声は、ワグネリアン・ソプラノとしての新たな領域を開いた。 ― オペラ歌手のアリア集やリサイタル盤は、大抵の場合、その歌手の得意なレパートリーで飾られているが、時には舞台では滅多に歌わない、或いは歌ったことのないレパートリーで聴き手を大いに楽しませてくれるレコードもある。モンセラット・カバリエが歌ったこのワーグナーは、それもとびきり興味深い1枚といって良いだろう。曲は楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と〝愛の死〟、歌劇「さまよえるオランダ人」より〝ゼンタのバラード〟、歌劇「タンホイザー」より〝貴き殿堂よ〟、楽劇「神々の黄昏」より〝ブリュンヒルデの自己犠牲〟 ― 素晴らしい美声と豊かな声量、そして絶妙な技を合わせ備えたカバリエは、イタリア、フランス・オペラだけでなく、ドイツ・オペラにも定評があり、大変に幅広いレパートリーを誇っている。彼女のファンならば、カバリエにリヒャルト・シュトラウスの「サロメ」からのモノローグと歌曲を歌ったレコードがあることを、また実際にも彼女が舞台で「薔薇の騎士」「ナクソス島のアリアドネ」そして「サロメ」などを歌っていることも御存知だろう。ただ、ワーグナーとなると ― 本盤が発売された頃の日本で知り得る情報では ― 「タンホイザー」のエリーザベトと「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のエヴァを歌ったという記録だけで、それも彼女のデビュー間もない1950年代末から60年代初めのことである。それだけに、カバリエがワーグナーを歌って、それも「さまよえるオランダ人」のゼンタ、イゾルデ、ブリュンヒルデまで歌って1枚のレコードをつくるとは、夢にも思っていなかったのだが、円熟期にあったその歌唱は、お聴きのようにとても素晴らしい。彼女に合った「タンホイザー」のエリーザベトの「貴き殿堂よ!」は勿論だが、「イゾルデの愛の死」におけるその美声と絶妙な技を駆使した繊細な表現力、「ゼンタのバラード」における伸びやかな声と、特に祈りの表現の際立った美しさ、そして長大な「ブリュンヒルデの自己犠牲」を少しも弛緩させぬ的確な劇性と回想の部分での思いのこもった表現力など、いずれもカバリエならではの声と歌を堪能させてくれる。そして、そうしたカバリエの持ち味をよく心得たズービン・メータとニューヨーク・フィルハーモニックが、抑制のきいた表現でくっきりと歌を支えているのも好ましい。
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