GB EMI ASD2436 ジャクリーヌ・デュ=プレ ダニエル・バレンボイム ブラームス・チェロ・ソナタ1番&2番

34-20552

商品番号 34-20552

通販レコード→英カラースタンプ・ドッグ盤

デュ=プレの奏でる調べは、我々の魂の深いところに響く。 ―  ひとはジャクリーヌを妖精と呼んだ。たとえ目の前に落とし穴や障害物がいっぱいあっても、ジャクリーヌは大股で踏み入っていく。ジャクリーヌの天性の感は行く道を誤ることがない。ジャクリーヌ・デュ=プレのあまりにも短かった絶頂期の録音盤。大きく作品を捉え、そこに感情を移入する彼女のベスト・パフォーマンスを聴くことが出来る。ブラームスの寂しい抒情と情熱が対比される第1番、奔放さと孤独感の際立つ第2番。どちらもブラームスの音楽の性格ですが、その対照が見事に表現されている。このレコードは彼女の人生の分岐点に位置する。「天才とは神が与えた重荷だ」というが、1966年末のクリスマス・パーティで出会ったピアノ演奏家で指揮者でもあるダニエル・バレンボイムと結婚するのは半年後、その翌年。結婚一周年を祝うように選ばれたのがブラームスのソナタ。このソナタ第2番へ長調は初めて2人で演奏する時に彼女の提案によって選ばれた思い出深い曲。この年の8月には、彼女が前年に訪れたプラハにソ連軍が侵攻、難民化したチェコ人を応援すべく、ロイヤル・アルバート・ホールでドヴォルザークのチェロ協奏曲を演奏するとバレンボイムと共に発表したところ、コンサート直前に脅迫を受け、警察の保護を受けることになるものの、なんとか演奏を終えているが、運命か、いひゅがえしかのように3年後に彼女は最初の発症をする。1971年、若干26歳の演奏家は指先などの感覚が鈍くなってきたことに気付く。その2年後の演奏旅行中には既に満足のいく演奏が行えなくなっていた。直後に、チェロ演奏家として事実上引退。1961年から73年までの約12年間の活動期間中に残された録音の多くは、集中度の高い情熱的な演奏が特徴で、ブラームスの2曲のソナタはデュ=プレの感情的な激しさと内面の沈潜が見事な対比を示す、彼女の特性が如実に現れた一枚。第1番における寂しい叙情と内面のやるせない心情を浮かび上がらせた第1楽章、第2番での強烈なパッションに満ちた第1楽章、孤独感を湛えた第2楽章など、感情の振幅の大きさによる激しさと内面の沈潜が見事な対比を示しています。若い情熱を隠すことなく迸らせた熱演は、髪を振り乱したデュ=プレのイメージと見事に合致する。伴奏は嫌いなバレンボイムですが、この頃は相思相愛でしたので素晴らしい…どちらの作品もチェロには高い技術が求められるのと同時に、ブラームスが優秀なステージ・ピアニストであったことから、ピアノ・パートも極めて精緻に書かれている。デュ=プレのチェロ演奏をしっかりと引きたてるとともに、一緒になってブラームスの奥深い情感の世界を見事に描出するのに成功している…だからこそデュ=プレともに最高の出来となったのでしょう。万全な状態での最後の頃だったのだろう…まさに彼女の全盛時の録音だ。両曲には、いかにもブラームスならではの人生の諦観を思わせるような寂寥感、深遠な抒情などが込められていると言えるが、デュ=プレは、そうした箇所における各旋律の繊細にして情感の豊かな表現おいてもいささかの不足はないと言えるところであり、その奥深い情感がこもった美しさの極みとも言える演奏は、これからデュ=プレを襲うことになる悲劇が重ね合わせになり、涙なしには聴くことができない。この演奏は録音もチェロとピアノ各楽器のバランスも最高で、自分がデュ=プレの演奏会に居合わせているなというイメージを盛り上げます。このレコードでの、ストラディバリが制作した60余りのチェロの中でも指折りの銘器と言われる1713年製ストラディヴァリウス〝ダヴィドフ〟の美音も冴えている。

続きを読む

from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2stGqAF
via IFTTT

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう