最後のロマンティスト、グスタフ・マーラーは1860年の今日生まれた。
日曜作曲家だと言われたりもしたが、自作の曲をすべて音に出して聴いた作曲家は少ない。同世代の作曲に専念した作曲家たちと違いニューヨーク・フィルをトレーニングしてアメリカ五大オーケストラに育て上げた業績は大きい。
作曲した10曲に登るシンフォニーはどれも一時間を超える超大作であるのも、神経細かった、躁鬱があったと言われようとすごい集中力だろう。
主たる活動の場はアメリカだったのを彼の音楽からは感じさせない。さすがに響きはアメリカのオーケストラに向いているけれども音楽は19世紀オーストリア、ドイツの伝統に根ざしている。
彼の中にベートーヴェンの息吹は聞こえないけれどもバッハやモーツァルトといったどちらかコスモポリタン的なドイツ、オーストリア作曲家の音楽構造が時に顔を見せる演奏が面白い。

