US RCA GL1-1332 フリッツ・ライナー シカゴ交響楽団 グラナドス・ゴイェスカス アルベニス・イベリア – Great Music of Spain

34-15483

商品番号 34-15483

通販レコード→英DECCAプレス・オレンジ黒文字盤

ライナー=シカゴ響の残した数多くの名盤の中でも、最高の名に値する名録音 ―   昨年はスペイン・カタロニア生まれの作曲家エンリケ・グラナドス(1867.7.27~1916.3.24)の生誕150年でした。彼は 〝ピアノの詩人〟〝スペインのショパン〟と呼ばれ、ドビュッシーは、誰も簡単に忘れることのできない天才の心を持っていたと評しています。歌劇「ゴイェスカス」を成功させたアメリカツアーから帰国途上、グラナドスはUボートの攻撃で命を落とした。その間奏曲から幕開けるイメージさせるコンセプトを隠している選曲のアルバム。ハイライトのパブロ・カザルスの故郷、カタルーニャ (東北スペイン)出身のイサーク・アルベニス(1860〜1909)が晩年最後の5年間に作った全12曲からなるピアノ大作組曲「イベリア」はアルベニスの最高傑作に数えられ、ドビュッシーやメシアンからも称賛の的とされた。またラヴェルが管弦楽用に編曲することを考えていたが、作曲者の没後、友人であり指揮者でもあったエンリケ・フェルナンデス・アルボスが管弦楽化したため断念したとの逸話も伝えられている。フリッツ・ライナーとしては比較的珍しいスペイン音楽集。シカゴ交響楽団の各パートの巧みなソロを引きたてながら、細部まで緻密に仕上げられた楷書体のユニークなスペイン音楽が楽しめる作品。シカゴ交響楽団と言えば、ゲオルク・ショルティの時代におけるスーパー軍団ぶりが記憶に新しいところだ。ただ、ショルティがかかるスーパー軍団を一から作り上げたというわけでなく、シカゴ響に既にそのような素地が出来上がっていたと言うべきであろう。そして、その素地を作っていたのは、紛れもなくライナーであると考えられる。もっとも、ショルティ時代よりも演奏全体に艶やかさがあると言えるところであり、音楽性という意味では先輩ライナーの方に一日の長があると言えるだろう。演奏自体は必ずしも深みのあるものではなく、その意味ではスコアに記された音符の表層を取り繕っただけの演奏に聴こえるのは、カール・ベームやヘルベルト・フォン・カラヤンら同時代の演奏と比べているからだろう。しかしライナーといえば金管楽器や木管楽器の力量も卓越したものがあり、異様に凝縮したオーケストラのアンサンブルの鉄壁さは言うに及ばず。全ての楽器が完璧なバランスで結晶化して鳴り響き、感動的なクライマックスを築いていました。シカゴのオーケストラ・ホールは、ボストン・シンフォニー・ホールよりも録音に向いていたようで、このホールで収録された1950年代・1960年代のライナー=シカゴ響の録音はいずれも高いクオリティに仕上がっており、オーケストラのトゥッティの響きと各パートのバランスの明晰さが両立した名録音が多いです。1958年ステレオ時代の到来と共に、RCAはライナー指揮シカゴ響と専属契約を結び、数々の名演奏を録音しました。〝Living Stereo〟は最も自然でありスリリングな録音で、現在でも他の録音に全く劣らないものです。製作陣はRCAの一軍、リチャード・ムーア&ルイス・レイトン。個々のパートまではっきり分離するステレオは、生の音とはやや趣を異にするとはいえ、やはりすごい。スタジオ録音とはとても思えない熱気を孕んでいる。一発取りをしたとしか思えない怒濤の極みです。アンサンブルを引き締めながら、強靭な造形が生む緊張感の素晴らしさがハッキリと感じ取れます。

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