
ホロヴィッツの愛弟子であるロナルド・トゥリーニ ―
退屈したんで弟子をとったんだ。私の生徒として認めるのは、バイロン・ジャニス、ロナルド・トゥリーニ、ゲイリー・グラフマンだけだ。誰かほかの者が私の弟子だといっても、それは本当じゃない。私の前で演奏した者はほかにもいる。でも進歩しないんで教えるのをやめたんだ。彼らは私のいうことに従わなかったか、従えなかったんだ― そう語るのは、ヴラディーミル・ホロヴィッツ。ロナルド・トゥリーニ(Ronald Turini)は1958年ジュネーヴ国際コンクールでポリーニと1位なしの2位を分け合った経歴をもつピアニストで、7人しかいないホロヴィッツの弟子の1人としても知られている名手。1934年9月30日ケベック州、モントリオール生まれ。10歳で、カナダ放送協会でプロのデビューを果たしました。ケベック音楽院の奨学金を16歳で受けて、ホロヴィッツの門をたたく。ホロヴィッツは彼の演奏を聴いて、十分に感心して師事を初めます。ホロヴィッツの弟子として喧伝されたカナダのピアニスト、トゥリーニのデビュー・リサイタル〝Piano Music Of Schumann, Liszt, Hindemith, Scriabin〟 ― シューマンのソナタ第2番ト短調作品22、リストの巡礼の年・第2年:イタリアから「ペトラルカのソネット第104番」、ハンガリー狂詩曲第12番、ヒンデミットのソナタ第2番とスクリャービンの8つの練習曲から第5番嬰ハ長調 作品42第5。
Turini possesses all the qualities of intellect, manual dexterity and artistic insight necessary for a great pianist.
1961年1月23日にカーネギー・ホールで行われたライヴ録音で、〝カーネギー・ホール125周年記念〟して発売されたCD43枚組の「グレート・モーメンツ・アット・カーネギー・ホール」でCD2枚にこの世の演奏会全てが聴ける。ほかにショパン、スカルラッティ、メンデルスゾーン、ラヴェルを披露している。ズービン・メータ指揮モントリオール交響楽団とシューマンのピアノ協奏曲も演奏しており、このとき「情熱と力」と「静かな感性」を併せ持つと賞賛された。以来、シカゴ、ナショナル、トロント、モントリオール交響楽団、ヨーロッパではロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、ロンドン・フィル、BBC交響楽団、レニングラード・フィルなど多くのオーケストラと共演。その後、1964年と1967年にカーネギー・ホールで凱旋公演。翌1968年には、ヒンデミットの「ヴィオラとピアノのためのソナタ」の録音がグラミー賞の最優秀室内演奏賞にノミネートされました。その他の候補には、ジュリアン・ブリーム 、ヤッシャ・ハイフェッツ、アイザック・スターンのレコードが含まれる。彼は最初のカナダ人音楽家としてロシアの3回のツアーを達成したほか、南アメリカの3回のツアーを行い、2回の来日ツアーを行っている。グラモフォン誌は1965年にRCAレッドシールから発売された本盤に、〝数多いピアニストの演奏の中で、彼の多彩な音色はすぐ聴き分けられる〟〝類まれな能力のピアニスト〟と賞賛していました。
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