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リリー・クラウスの絶頂期の記録

日本人が愛するモーツァルトの名盤を、日本軍によって失っていたかもしれない。拘留され第二次世界大戦終結まで軟禁された女流ピアニスト。
通販レコードのご案内《仏ディスコファイル・メタル使用盤》US HAYDN SOCIETY HS9056 リリー・クラウス モーツァルト ピアノ奏鳴曲K.457/K.284/K.475
ディスコフィル・フランセ録音

モーツァルト弾きとして知られるリリー・クラウスの最高傑作盤です。米ハイドンソサエティの本盤は、晩年の米国コロムビア盤と比して若い所為か情熱を内に秘めた、生命感に溢れる演奏です。 他のピアニストと比べると、自由自在なテンポ設定でフォルテは強いタッチで鳴らし非常に個性的です。
- ピアノソナタ第14番 ハ短調 K.457
- ピアノソナタ第6番 ニ長調 K.284
- 幻想曲 ハ短調 K.475
モーツァルトの音楽の持つ多様性を過不足なく的確に表現し、このフレーズはこうでなくては、と云うまさに正鵠を得た最高の演奏を聴かせてくれる。演奏家は身体で勝負するだけに、心身の衰えを如何にカバーしていくかが難しい。特に女性の場合、多くはそれに結婚・出産などが重なる。全身全霊を傾けた命がけの演奏家として、宇野功芳氏が挙げるのはアルゲリッチ、デュ・プレ、チョン・キョンファそれにリリー・クラウスと、みな女性だが長く第一線を保ち続けたのはクラウスぐらいで、彼女を驚異と宇野氏は捉えている。
彼女らは、いわゆる女性的なものを押し出さず、火のような情熱と作品に切り込んでいく深みにおいて男性奏者に匹敵する。しかし、このまま死んでもいいというほどの燃え尽き方を男性奏者は絶対にしないものではないか。ハンガリー生まれのリリー・クラウスは「モーツァルトは燃え立つ火です」と語っているが、クラウスの演奏にはパッションの炎が確かに感じられる。当時の演奏家としてはテンポの緩急の巾が大きく、ダイナミクスの変化にも激しさを見せるのは、内面から湧き上がる情熱が自然体として表層に上がってきた音楽で、現代の演奏家が大ホールに響き渡るような派手なパフォーマンスを恣意的に行っているものとは根本的に異なるものです。
ハ短調ソナタ K.457このソナタは、幸福感に満ちたK.330からK.333の4曲に続いて作曲された作品で、きわめて劇的な性格を持ったソナタであり、後のベートーヴェンにもっとも強く影響を与えた作品だといわれています。また、このソナタはK.475の《幻想曲ハ短調》とセットで演奏されることが多くて、その関係が昔からいろいろと取りざたされてきた作品でもあり、このレコードでも第6番を挟んで演奏されています。モーツァルトが2曲をその順序に組み合わせて出版したためでもあるのですが、しかし、両曲とも途中に明るいハ長調の部分があるにしても、基調はハ短調で深刻な情緒が支配的ですから、《幻想曲》だけ切り離して演奏したほうが効果的だという説も少なくありません。 モーツァルトが活躍した当時のコンサートではソナタの演奏に先立って幻想曲風の即興演奏を披露する事がよくあったそうです。このハ短調ソナタはモーツァルトの弟子であったトラットナー夫人のために書かれたもので、同じ調であるハ短調の幻想曲は彼女がコンサートで演奏するときのために、前半で披露する即興演奏のものとしてあらかじめ作曲したものではなかったのかというのが現在の定説となっています。手本としてモーツァルトが譜面にしたためた幻想曲を、夫人がいかに即興演奏としたかは想像を出ませんが、しかし、当時のピアノの可能性を限界まで使い切ったと思えるほどに広い音域とダイナミックな音量が求められるこのソナタを提供されたトラットナー夫人はそれなりの技量を持った女性であっただろうことが想像されます。 第6番のピアノソナタは、オペラの上演のために冬を過ごしたミュンヘンでデュルニッツ男爵からの注文に応えて作曲した、19歳の時の作品です。ニ長調という性格からも、明らかにハイドン風の特徴を持っていますが、今までの即興演奏などでため込んできたあれこれのアイデアをここに凝縮してまとめたものと思える、規模が大きく、まるで交響曲をピアノ用に編曲したような風情だといわれてきました。また、第3楽章の大規模な変奏曲形式はモーツァルトのソナタとしては他に例がなく、厳格な父レオポルドもこの作品をとても高く評価していました。とりわけ33小節にも及ぶアダージョ・カンタービレの第11変奏は本当に美しい音楽です。 ベートーヴェンに影響を与えた強烈なソナタと、即興演奏の風情のあるピアノ作品を組み合わせた、リリー・クラウスの演奏はモーツァルトの書いた音符を正確にバランスよく響かせることに意を注ぐのではなくて、モーツァルトが音符を使って書いた「心のドラマ」を再現しようと言うものです。譜面をめくる音も聞き取れることから、細切れの録音ではなく何回かテイクをとって、そのうちベストのものを採用しているようです。そのことも、このレコードの価値を高めているのかもしれません。彼女の演奏に虚心坦懐に耳を傾ければ、モーツァルトがこの音楽にこめた深い感情がヒシヒシと伝わってきます。そして、「人生は美しい、人生は生きるに足る」というモーツァルトのささやきが心に染みいってきます。リリー・クラウスのピアノはくっきりとしたフレージングで、モーツァルトのピアノ・ソナタなどは最近よく聴くような軽やかで透明感があるようなものとはまったく違って、正統派にして刺激的な歯ごたえがある。神経質では無い思い切りの良さが有る意味〝男性的〟ですが、モーツァルトに対する途方も無く深い愛情を本質に持つので、どの曲を聴いていても少しも飽きることなくモーツァルトの音楽がどんどんと心の中に浸みこんで来ます。
1956年パリ録音。通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- HS-9056
- 作曲家
- ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 演奏者
- リリー・クラウス
- 録音種別
- MONO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- US(アメリカ合衆国)盤
“Haydn Society” DARK GREEN WITH SILVER LETTERING, MONO 1枚組 (170g), Stamper 仏ディスコファイル メタル XTV 使用盤。通販レコード
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。- オーダー番号34-25929
- 販売価格5,500円(税込)
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民族音楽への興味 ― 歌というものに対して不親切な時代における、ひとつの光明だ。

旋律は音楽の魂である。

“3大ヴァイオリン協奏曲”というのがある。ベートーヴェン、メンデルスゾーンに、ブラームスかチャイコフスキーの、何れかが挙げられる。 ― 3曲目が難しいので、“4大”にすると激論にならない。しかし、ほかにもヴァイオリン協奏曲には名作が数多い。
“10大”となれば必ず入選するのが、ドイツの作曲家マックス・ブルッフの代表作、ヴァイオリン協奏曲第1番だ。 -
“Refuge in Music” クラシック音楽のごちそうさん 110歳の天寿

Farewell Alice Herz-Sommer! We are saddened to hear that the visionary musician and survivor of the Theresienstadt concentration camp died yesterday. Her love of music and belief in its power brought solace and hope to many in one of history’s darkest hours.
Daniel Hope interviewed Herz-Sommer just a few months ago as part of the documentary “Refuge in Music”, a tribute to the musicians of the concentration camp “Terezin”. You can learn more about the film here: http://bit.ly/TerezinDVD
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指揮者クラウディオ・アバドをしのんで

音楽を楽しむ。それがピシっとした指揮姿から良く感じられたクラウディオ・アバドが亡くなって今月20日で、ひと月となる。
エグモントの音楽
BSプレミアムでは2014年2月10日、2つの演奏会が放送された。
前半は2012年のルツェルン音楽祭から、演奏会の様子は9月2日に Medici.tv で放送された。演奏会は8月10日。全体的にまだらな空白が客席に目立つのはマーラーの交響曲第8番からベートーヴェンの『エグモント』とモーツァルトの『レクイエム』に変更になったからだろう。この二曲なら大きいホールは必要ではなかったと思えるように、音響が遠い。迫力は薄めだけど、その分残響に助けられて聴きやすい。前半のベートーヴェンは、序曲は聴きなじんだもの。期待通り、セオリー通りの音楽となっていた。ソプラノのユリアーネ・バンゼのグレートヒェンは清楚な印象。ブルーノ・ガンツは語りで PA を使用したものでしたが全体整っていて違和感はなかった。
オーケストラの中にクラリネットのザビーネ・マイヤーを見つけた。
後半のレクイエムはオーケストラも加わったことで、前半の音響はかなり改善されている。ただ合唱の響きがオーケストラを圧するところがある。でも、キャパが大きい効果か澄んだ音楽に仕上がっている。
モーツァルトと弟子たちの共作としての《レクイエム》
ソプラノはアンナ・プロハスカ。バスはルネ・パーペ。テノールのマキシミリアン・シュミットはペーター・シュライアーを思い出させる。アルトのサラ・ミンガルドも理想に合う。リヒターが指揮した『レクイエム』の大好きな録音に並ぶ。
『レクイエム』はモーツァルトの最後の未完の作品であるのはご存知でしょう。自筆で残っているのは最初の2曲のみ。あとは弟子に口述して引き継がせました。あちらこちらにモーツァルトが完成していたら、もっと違う音楽に広がったんじゃないかなと思えるポイントが有ります。アバドはそういう期待も思わせながら、モーツァルトが描き上げた部分も書き上げなかった部分も一体とした音楽を作ります。
多くの録音が前半、後半と切り替える雰囲気があるのにアバドはアーメンをブリッジにして後半に音楽の気持ちを引き継いでいる。各曲を細切れにすること無く本来のプログラムがマーラーの千人の交響曲だったことを思い起こさせた演奏になった。
永遠の安息を、そして永遠の光に
現代の時間の中で再構成されたモーツァルトの音楽といえるだろう。言い換えれば、古楽演奏を学びとはしているけれどもモダン・オーケストラで楽しく聞かせていると言えば分り易いだろうか。
この演奏は現代音楽の響きに馴染んだ耳も楽しませる。もし《レクイエム》かぁ、と食指を伸ばさなかったままだったら後半だけでも聞き返して欲しい。もちろんいろいろなモーツァルトのレクイエムを聞いてきていたら、複数の版があるのを面白く並べ替えているというパズル的興味も持たされる。
最後のアーメン・フーガがまるごとカットされていて、そのかわり無音の中でアバドは一分間指揮棒を旨に抱いたまま黙祷する。
死は嘆き、省みるものではなくて生きている人が先に進むためにあるものなのです。
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Maria Callas, 1963

『マリア・カラスの真実』(フランス2007年。日本では2009年公開)は、マリア・カラスの生涯に焦点を当てたドキュメンタリー映画です。
有名なオペラ歌手ですが、後年、睡眠薬大量摂取での自殺未遂、睡眠薬や興奮剤を乱用し、肺血栓で53歳で亡くなりました。
なぜ、命を縮めるようなことを行い、50代という若さで亡くなったのでしょうか。映画は彼女の生涯を追います。
母親は男の子を望んでいましたが、生まれたのは女の子マリア。失望した母親は4日間も受け取りを拒否・・・マリアの兄が2歳で脳膜炎で亡くなり、母親は次の子は男の子を、と青い産着まで用意したそうです。
歓迎されず、居場所もありませんでした。6度の引っ越し。セールスマンの父は不在がち。家族団欒もありません。ハーレムの近くに引っ越しますが、母親は環境に馴染ませようとせず、部屋に閉じ込め、通りで遊ぶことも禁じました。
マリアは自分を無口で汚いと思っていて、学校では友人がなく「友達と遊んでも楽しくなかった」と彼女は語ります。
唯一の友、飼っていた小鳥に歌っていたマリアの歌の才能に気づいた母は条件付きで愛するようになります。
また母親は、自身の大女優になる夢を押し付けた部分もあったようです。映画の中でマリアが語ります。
「自分で決めた道ではなく、家族が決めた。家族と摩擦を起こさない為、従うしかなった」
「母がレールを敷いた。母は仕切っていた」
「親の代わりに出世しろ」
「お前の為に犠牲を払った」
「母からお金をくれないと新聞にぶちまける、と強請られた」とまで語る。そんな母親 を、晩年まで許せなかったそうです。映画は「この世に彼女の居場所はない。声だけが残った。」というナレーションの後、彼女の歌声で幕となります。
Maria Callas, 1963, in Paris, accompanying herself on the piano.
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GB EMI ASD3430 イツァーク・パールマン ピンカス・ズーカーマン Duets for Violins 2つのヴァイオリンのための二重奏集
ユダヤ・ゴールデン・コンビによる極上のデュオ ― 親しみやすい人間性がにじみ出る2つのヴァイオリンのための小品名曲の数々。であるとともにエンタテインメント的演奏とを両立させる、ヴァイオリンの2大巨匠による圧倒的な完成度を誇る録音。パールマンとピンカス・ズーカーマンとの天才同士のデュオが、スリリングな共演を実現させた、18~19世紀の作品集。ヴァイオリン界最後の巨匠といわれるイツァーク・パールマンは1971年からEMIへ録音を開始し、主要ヴァイオリン協奏曲やソナタ、室内楽、小品集を録音したというだけでなく、ジャズやジューイッシュ音楽なども手がけてきました。彼は絹のような、美しくも切なく、人の心に寄り添うような美音で、暖かい言葉で語りかけてきます。その技巧の全てを駆使した音楽は、音程は完璧に制御され、徹底的な美音、豊麗な歌い回しなど、パールマンならではのものでしょう。パールマンの使用楽器は黄金期に製作されたと云う1714年製ストラディヴァリウスのソイル。倍音タップリ乗った音質は微塵も色褪せてはいません。しかし、コンチェルトは合わせ物といわれるだけあって気の合った同士が良い、レコーディングのパートナーとしてパールマンが選ぶ指揮者といえばアンドレ・プレヴィンとか、ダニエル・バレンボイムだ。彼らとは仲間意識があり、時間的な制約の中で最高の演奏を手に入れ無くてはならないレコーディングでは、彼らとの協演が最も愉しいし、その成果も計算以上のものがある。「ヴィルトゥオーソヴァイオリン・コンチェルト」という用語がある、と同時に、それはヴァイオリンの作品文献の中で特殊なジャンルを維持している。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を一つの偉大なピーク ― 山頂とすれば、それ以後のヴァイオリン協奏曲が衰頽しなかったのは主としてルイ・シュポア(1784〜1856)の天才のおかげである。歴史的にみてシュポアのヴァイオリン協奏曲は重要な地位をもっている。シュポアより華やかな存在がニッコロ・パガニーニで、ヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの時代が燦然と輝くのだ。フランスではヴュータンの師のベリオはヴィオッティの教え子で、パリ楽派といわれていたが、ヴュータンの出現によって「フランコ=ベルギー楽派」の確立となる。一方、パリではエドゥアール・ラロ(1823〜1892)が共に偉大なスペインの名ヴァイオリニスト、サラサーテによって紹介されたヴァイオリン協奏曲と《スペイン交響曲》(1875)によって、ヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの花を咲かせるのである。ドイツではマックス・ブルッフ(1838〜1920)があり、ポーランドにヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835〜1880)と、ヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの系譜が続いている。これらのヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトというジャンルでは、ヴァイオリンという楽器自体が作曲家にとってインスピレーションの主なソースであったように思われる。このジャンルのコンチェルトを演奏して聴き手に歓びを与えるには、美しい音と縦横無尽のテクニックと豊麗な表現力を兼ね備えていなければならない。今日、この三位一体をブレンドしてヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの純粋な歓びを味わせてくれる第一人者といえば、パールマンを筆頭に挙げなくてはなるまい。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2Jrj5tQ
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GB EMI ASD3555 イツァーク・パールマン ダニエル・バレンボイム パリ管弦楽団 ヴュータン・ヴァイオリン協奏曲4番&5番
ヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの歓び。 ― 「ヴィルトゥオーソヴァイオリン・コンチェルト」という用語がある、と同時に、それはヴァイオリンの作品文献の中で特殊なジャンルを維持している。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を一つの偉大なピーク ― 山頂とすれば、それ以後のヴァイオリン協奏曲が衰頽しなかったのは主としてルイ・シュポア(1784〜1856)の天才のおかげである。歴史的にみてシュポアのヴァイオリン協奏曲は重要な地位をもっている。シュポアより華やかな存在がニッコロ・パガニーニで、ヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの時代が燦然と輝くのだ。フランスではヴュータンの師のベリオはヴィオッティの教え子で、パリ楽派といわれていたが、ヴュータンの出現によって「フランコ=ベルギー楽派」の確立となる。一方、パリではエドゥアール・ラロ(1823〜1892)が共に偉大なスペインの名ヴァイオリニスト、サラサーテによって紹介されたヴァイオリン協奏曲と《スペイン交響曲》(1875)によって、ヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの花を咲かせるのである。ドイツではマックス・ブルッフ(1838〜1920)があり、ポーランドにヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835〜1880)と、ヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの系譜が続いている。これらのヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトというジャンルでは、ヴァイオリンという楽器自体が作曲家にとってインスピレーションの主なソースであったように思われる。このジャンルのコンチェルトを演奏して聴き手に歓びを与えるには、美しい音と縦横無尽のテクニックと豊麗な表現力を兼ね備えていなければならない。今日、この三位一体をブレンドしてヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン・コンチェルトの純粋な歓びを味わせてくれる第一人者といえば、イツァーク・パールマン(1945年8月31日テル・アヴィヴ生まれ)を筆頭に挙げなくてはなるまい。13歳のとき渡米して、ジュリアードのイヴァン・ガラミアン教授に徹底的に鍛えられた話は余りにも有名である。しかし、それを多忙なコンサート・ツアーの間にいかにして保持してゆくかという問題について、パールマンはこんなふうに答えている。演奏旅行中にはとても充分な練習 ― プラクティス時間なんかありません。そこで、ぼくはインスタント・プラクティスと呼んでいるものをやっています。多くの人は練習に練習を重ねて、それから得るものが余り無いことをやっているようだが、ぼくはどこに問題があるかを知っているので、そこだけをチェックする。どんなひとにも調子のいい日と悪い日があるもんですよ ―― これは人間だから避けることが出来ません。だが、ぼくがやろうと努めていることは、たとえ調子が悪くとも、ある水準以下に下げないってことですね。上手く弾けてる時はいい気分です。上手くいってない時には、なぜそうなのかということを見極めようとするのです。リサイタルの最中に厄介なパッセージに差し掛かっていることを知ると、ここは練習のとき上手くいったんだから、コンサートで上手くやれないこと無いさ、と思い返すんです。ちくしょう!大丈夫できるさ、と全力投球するんですよ。これで上手くゆくんですね。
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GB EMI SLS871 ピンカス・ズーカーマン ダニエル・バレンボイム ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全集
ズッカーマンとバレンボイムによる瑞々しく新鮮なベートーヴェン ― イスラエルのヴァイオリニスト、ズッカーマン初期の名演として知られるベートーヴェンのソナタ集。ズッカーマンはその美しい音色を駆使しながらベートーヴェンの精神に迫ります。無類のセンスとテクニックによって名器を楽々と操るピンカス・ズッカーマンの瑞々しい旋律をたっぷりとうたったふくよかな美音を堪能できる。ダニエル・バレンボイムのピアノも見事のひと言。瑞々しいピアノとヴァイオリンの息もピッタリ。ピアノがが主導権を握っている、新鮮なベートーヴェン演奏です。近年、クラシック音楽の新録はダウンロード配信だけのケースが増え、往年の大演奏家たちの活動の把握が難しいが2014年から新たな「エルガー・プロジェクト」をシュターツカペレ・ベルリンとスタートしている。バレンボイムは言うまでもなく現代を代表する指揮者であり、また長らく一流のピアニストであり続けている。短期間に膨大な演奏や録音をこなすことでも知られる。市場が縮小した今日においても、定期的に新譜を出せる数少ない指揮者である。バレンボイムが録音を開始したのは1955年のこと。しかし本格的な録音プロジェクトがスタートしたのは1960年代になってからで、まずウェストミンスター・レーベルで、続いてEMIでピアニストとしての継続的な録音が開始されました。特に1965年に始まるイギリス室内管弦楽団との密接な関係はピアノ協奏曲を始めとするモーツァルト作品の網羅的な録音が行なわれましたが、バレンボイムが初めてコロンビア・レコードに録音するのはこの時期で、ズーカーマンとのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集の指揮者として登場。イギリス室内管とはロドリーゴをジョン・ウィリアムズのギターを迎えて、大注目された録音しています。イギリス室内管とのモーツァルト・ピアノ協奏曲は、指揮者無しが話題となり、続いてズッカーマンとのベートーヴェン・ソナタが1971年から73年までかけて録音されました。一方、1970年代前半には交響曲2曲のほか、「エニグマ変奏曲」や「威風堂々全曲」をはじめ、名作「海の絵」まで含む、ロンドン・フィルとのエルガーの主要オーケストラ作品を録音し、〝隠れエルガリアン〟としてのバレンボイムの姿が浮かび上がります。フィラデルフィア管弦楽団を指揮して当時の夫人ジャクリーヌ・デュ=プレと共演したチェロ協奏曲のライヴ録音もその延長線上でレコード化されました。同世代の非英国人の音楽家で、ここまでエルガーの音楽に肩入れしているのはバレンボイムぐらいなもの。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2Jn980c
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GB EMI ASD2436 ジャクリーヌ・デュ=プレ ダニエル・バレンボイム ブラームス・チェロ・ソナタ1番&2番
デュ=プレの奏でる調べは、我々の魂の深いところに響く。 ― ひとはジャクリーヌを妖精と呼んだ。たとえ目の前に落とし穴や障害物がいっぱいあっても、ジャクリーヌは大股で踏み入っていく。ジャクリーヌの天性の感は行く道を誤ることがない。ジャクリーヌ・デュ=プレのあまりにも短かった絶頂期の録音盤。大きく作品を捉え、そこに感情を移入する彼女のベスト・パフォーマンスを聴くことが出来る。ブラームスの寂しい抒情と情熱が対比される第1番、奔放さと孤独感の際立つ第2番。どちらもブラームスの音楽の性格ですが、その対照が見事に表現されている。このレコードは彼女の人生の分岐点に位置する。「天才とは神が与えた重荷だ」というが、1966年末のクリスマス・パーティで出会ったピアノ演奏家で指揮者でもあるダニエル・バレンボイムと結婚するのは半年後、その翌年。結婚一周年を祝うように選ばれたのがブラームスのソナタ。このソナタ第2番へ長調は初めて2人で演奏する時に彼女の提案によって選ばれた思い出深い曲。この年の8月には、彼女が前年に訪れたプラハにソ連軍が侵攻、難民化したチェコ人を応援すべく、ロイヤル・アルバート・ホールでドヴォルザークのチェロ協奏曲を演奏するとバレンボイムと共に発表したところ、コンサート直前に脅迫を受け、警察の保護を受けることになるものの、なんとか演奏を終えているが、運命か、いひゅがえしかのように3年後に彼女は最初の発症をする。1971年、若干26歳の演奏家は指先などの感覚が鈍くなってきたことに気付く。その2年後の演奏旅行中には既に満足のいく演奏が行えなくなっていた。直後に、チェロ演奏家として事実上引退。1961年から73年までの約12年間の活動期間中に残された録音の多くは、集中度の高い情熱的な演奏が特徴で、ブラームスの2曲のソナタはデュ=プレの感情的な激しさと内面の沈潜が見事な対比を示す、彼女の特性が如実に現れた一枚。第1番における寂しい叙情と内面のやるせない心情を浮かび上がらせた第1楽章、第2番での強烈なパッションに満ちた第1楽章、孤独感を湛えた第2楽章など、感情の振幅の大きさによる激しさと内面の沈潜が見事な対比を示しています。若い情熱を隠すことなく迸らせた熱演は、髪を振り乱したデュ=プレのイメージと見事に合致する。伴奏は嫌いなバレンボイムですが、この頃は相思相愛でしたので素晴らしい…どちらの作品もチェロには高い技術が求められるのと同時に、ブラームスが優秀なステージ・ピアニストであったことから、ピアノ・パートも極めて精緻に書かれている。デュ=プレのチェロ演奏をしっかりと引きたてるとともに、一緒になってブラームスの奥深い情感の世界を見事に描出するのに成功している…だからこそデュ=プレともに最高の出来となったのでしょう。万全な状態での最後の頃だったのだろう…まさに彼女の全盛時の録音だ。両曲には、いかにもブラームスならではの人生の諦観を思わせるような寂寥感、深遠な抒情などが込められていると言えるが、デュ=プレは、そうした箇所における各旋律の繊細にして情感の豊かな表現おいてもいささかの不足はないと言えるところであり、その奥深い情感がこもった美しさの極みとも言える演奏は、これからデュ=プレを襲うことになる悲劇が重ね合わせになり、涙なしには聴くことができない。この演奏は録音もチェロとピアノ各楽器のバランスも最高で、自分がデュ=プレの演奏会に居合わせているなというイメージを盛り上げます。このレコードでの、ストラディバリが制作した60余りのチェロの中でも指折りの銘器と言われる1713年製ストラディヴァリウス〝ダヴィドフ〟の美音も冴えている。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2stGqAF
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GB EMI HQS1437 ジャクリーヌ・デュ=プレ リサイタル
短く逞しく生きた夭折の天才というイメージは激情系のチェリストとして認知されているが、本当の彼女のチェロは、弾く事を心から楽しむ、自然な演奏にあったのではないだろうか ― 夭逝したジャクリーヌ・デュ=プレがデビュー直後に残した小品の録音集です。16歳でデビューした天才デュ=プレならではの美しさと激しさはすでに確立されていたこと今更ながら驚かされます。こういった小品の録音はデュ=プレには大変少なく、他でまとまったものといえば本格的なデビュー前の、BBC放送へ収録したものが残されているぐらいです。デュ=プレならではの美しさ、深さ、激しさを味わえる選曲になっており、とりわけフォーレの『エレジー』やファリャの『ホタ』で聴ける、デュ=プレにしか出せない哀感と情熱のこもった音は圧倒的です。このレコードは「プロムス」に出演して、国民的なコンサートでの見事な演奏により一躍人気を集めることとなった夏にEMIアビーロード・スタジオで行われた1962年7月の録音に、1曲だけ1969年4月1日にジェラルド・ムーアのピアノ伴奏で行われたフォーレが加えられている。多数の著名な歌手とともに歌曲の演奏会やレコード録音で知られたピアニスト、ジェラルド・ムーアは、1967年2月20日に彼と長年共演を重ねたディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ロス・アンヘレス、エリーザベト・シュヴァルツコップが出演して引退記念演奏会を行っており、この録音に先立っている。彼女は明らかにチェロを演奏するために生まれました
と、1967年のニューヨークタイムズ紙で絶賛され、それからわずか5年後28歳の若さで悲劇的な難病に罹り42歳でこの世を去りました。彼女のキャリアは病気によって悲惨に短くなった。1973年10月には中枢神経が冒され、難病「多発性硬化症」と診断されます。1975年、ニューヨークのロックフェラー研究所がくだした診断は、「多発性硬化症がさらに悪化している」というもので、これにより、デュ=プレはチェリストとして事実上の引退を決断して後進の指導に携わる道を選びます。やがて、音楽での社会貢献を称えられて大英帝国勲位を授与される、一方、夫のバレンボイムはパリ管弦楽団の音楽監督に就任。パリを本拠地とするようになり、1987年10月19日、病状悪化によりロンドンの自宅で死去。晩年、視力が衰えたデュ=プレが、その香りの美しさから好んだという白く清楚で儚げなバラには有名なハークネス社が「ジャクリーヌ・デュ・プレ」と彼女の名を冠した。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2H5NCYK
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GB EMI ASD655 ジャクリーヌ・デュ=プレ ジャネット・ベイカー ジョン・バルビローリ ロンドン交響楽団 エルガー・チェロ協奏曲
チェロは人の声に近いとされる。声楽曲と組み合わされたことを考える。現在でもこの曲の最高の録音の1つとしてレコード・ファンの間でも極めて人気のある一枚。 ― 天才女流チェロ奏者として期待を集めながら難病に冒され若くして世を去ったジャクリーヌ・デュ=プレが、その短かった活動期間に残した演奏のうち間違いなく筆頭の名演とされるもの。夫君ダニエル・バレンボイム指揮のフィラデルフィア管弦楽団による好サポートを得て作品に漂う悲しみをデュ=プレは十全に表現した。エルガーが戦争の惨禍を悼んで書いた悲しい旋律のひとつひとつが、このチェロ奏者の数奇な運命と重なり合い、胸に迫る。ちょうど病が発症しはじめたころの録音で、真の病名をまだ知らずにいた彼女の豪快でスケールの大きな演奏が堪能できる。1971年に発症。その診断結果は心因性のノイローゼだと言われ、不治の病とは誰も思わなかった。5ヶ月間の休息を得て録音したショパンとフランク(ASD2851)が最後になった。デュ=プレのレコードは人気があり、高価ですが、この盤はその中では比較的安価で手に入りやすい部類だから彼女の愛好家には嬉しい限りだ。本盤は、ジャネット・ベイカーが歌う歌曲集《海の絵》とのカップリングでのリリース盤。ここで歌っているベイカーも、まるでマーラーの《亡き子を偲ぶ歌》を思わせ、デュ=プレを偲んでいるようなコントラルトで共感を覚えます。ほかにエルガーのチェロ協奏曲とディーリアスのチェロ協奏曲を組み合わせたレコード(ASD2764)も発売されていたことからも、人気が高かったことがわかる。それで、プレス枚数も多かったのでしょうか。初版、2版、3版のアナログ盤が発売されました。エルガーは冒頭からチェロの見せ場で、デュ=プレの気迫溢れる激しい音が軸となりオーケストラが終始伴奏する感じなのだが、その伴奏もジョン・バルビローリの統一された指揮の下、オーケストラ(ロンドン交響楽団)も伸び伸びと歌い上げる。エルガーをサポートする上では万全な布陣で、耳を澄すますとバルビローリの居合いの唸り声が微かに聴こえるのは気合の証拠でしょう。デュ=プレも最高の出来で、短い人生を惜しむかのように聞こえる激しい気迫と卓越した技巧で圧倒的に迫ります。表紙のまだ少女のような20歳代の写真から、多発性硬化症のため42歳で生涯を閉じるとは誰が想像しえたでしょうか。余りにも早くこの世を駆け抜けていってしまったデュ=プレが最も得意としてきたのがエルガーの協奏曲。デュ=プレのために書かれたのではないかと思わせるほど、曲と一体となった激しくも美しい独奏は圧倒的で、バルビローリの指揮も最高級です。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2IYKO1i
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DE CBS 76529 ジャクリーヌ・デュ=プレ ダニエル・バレンボイム フィラデルフィア管 ロンドン・フィル エルガー・チェロ協奏曲&エニグマ変奏曲
戦争は嫌だ。エルガーが戦争の惨禍を悼んで書いた悲しい旋律 ― 真の病名をまだ知らずにいた ― デュ=プレは作品に漂う悲しみを十全に表現していて胸に迫る。 ― 天才女流チェロ奏者として期待を集めながら難病に冒され若くして世を去ったジャクリーヌ・デュ=プレが、その短かった活動期間に残した演奏のうち間違いなく筆頭の名演とされるもの。夫君ダニエル・バレンボイム指揮のフィラデルフィア管弦楽団による好サポートを得て作品に漂う悲しみをデュ=プレは十全に表現した。エルガーが戦争の惨禍を悼んで書いた悲しい旋律のひとつひとつが、このチェロ奏者の数奇な運命と重なり合い、胸に迫る。ちょうど病が発症しはじめたころの録音で、真の病名をまだ知らずにいた彼女の豪快でスケールの大きな演奏が堪能できる。私の感じだとデュ=プレは前回の録音よりも深みを増し且つ品位のある演奏家になっています。私達は2種類のチェロ協奏曲の録音を持てたことを喜ぶべきでしょう。ジョン・バルビローリ盤との比較試聴も一興。1970年のライヴ録音ですが初出は1976年。コンサート会場のノイズ ― 咳払い等も少なく優れたものでチェロの音色もしみじみとした良い音。少ないながら全てが人気のある演奏の中でも指折りの名演とされるフィラデルフィアでのライヴ録音。指揮はバレンボイム、当時すでに結婚していました。エルガーの悲愴なフレーズに寄り添うデュ=プレの情感あふれる演奏が沁みます。レコード1枚の裏側にドラマがある。1枚のレコードから映画になる、その代表。そして、バレンボイムの指揮者としてのレコードとして永遠に聴かれ継がれる名盤。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2JcZAoB
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DE CBS 79221 ダニエル・バレンボイム ズービン・メータ ニューヨーク・フィルハーモニック ブラームス・ピアノ協奏曲1番&2番
DE CBS 79221 バレンボイム&メータ ブラームス・ピアノ協奏曲1番/2番
商品番号 34-18757
通販レコード→独 “CBS RECORDS MASTERWORKS” グレイ・レーベル黒文字盤
現代切ってのシンフォニスト、バレンボイムとメータの顔合わせが創り出す熱気漲るブラームスの交響的世界 ― 日本盤レコードの帯のキャッチフレーズが懐かしい。盟友同士の共演は予想できたし驚きではなかったが、ブラームスの交響的ピアノ協奏曲が登場したのには小躍りさせられた。レコードの発売が待ち遠しかった時代である。近年、クラシック音楽の新録はダウンロード配信だけのケースが増え、往年の大演奏家たちの活動の把握が難しいが2014年から新たな「エルガー・プロジェクト」をシュターツカペレ・ベルリンとスタートしている。ダニエル・バレンボイムは言うまでもなく現代を代表する指揮者でもあり、また長らく一流のピアニストでもあり続けている。短期間に膨大な演奏や録音を熟すことでも知られる、市場が縮小した今日においても定期的に新譜を出せる数少ない指揮者である。バレンボイムがピアニストとして録音を開始したのは1955年のこと。しかし本格的な録音プロジェクトがスタートしたのは1960年代になってからで、まずウェストミンスター・レーベルで、続いてEMIでピアニストとしての継続的な録音が開始されました。特に1965年に始まる指揮者無しでのイギリス室内管弦楽団との密接な関係はピアノ協奏曲を始めとするモーツァルト作品の網羅的な録音が行なわれましたが、バレンボイムが初めてコロンビア・レコードに録音するのはこの時期で、ピンカス・ズーカーマンとのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集の指揮者として登場。イギリス室内管とはロドリーゴをジョン・ウィリアムズのギターを迎えて、大注目された録音しています。1970年代前半には交響曲2曲のほか、「エニグマ変奏曲」や「威風堂々全曲」をはじめ、名作「海の絵」まで含む、ロンドン・フィルとのエルガーの主要オーケストラ作品を録音し、〝隠れエルガリアン〟としてのバレンボイムの姿が浮かび上がります。フィラデルフィア管弦楽団を指揮して当時の夫人ジャクリーヌ・デュ=プレと共演したチェロ協奏曲のライヴ録音もその延長線上でレコード化されました。同世代の非英国人の音楽家で、ここまでエルガーの音楽に肩入れしているのはバレンボイムぐらいなもの。そしてロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との名演は1975年の巨匠アルトゥール・ルービンシュタイン3度目のベートーヴェンのピアノ協奏曲全集での、スケールの大きな音楽作りに結実します。最熟期のルービンシュタインの気力充実した極大のピアニズムに引けを取らないオーケストラの深みのある鳴らしっぷりはバレンボイムの指揮者としての新境地を感じさせるもので、ピアニストとしてこれら5曲をオットー・クレンペラーという大指揮者と録音したバレンボイムが今度は指揮者として、やはり大巨匠のルービンシュタインと同じ5曲全てを録音した、という点でも大きな話題となりました。ピアニストとしての録音では、ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとのブラームスのピアノ協奏曲2曲、メータ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのリヒャルト・シュトラウスの協奏的作品「ブルレスケ」は、いずれもバレンボイム唯一の録音であるほか、イツァーク・パールマンとのブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲。同じころにピエール・ブーレーズの指揮でベルク「室内協奏曲」の録音に、ピアニストとしても参加しています。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2Lyjd8Z
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DE CBS CBS77381 ダニエル・バレンボイム ピンカス・ズッカーマン イギリス室内管弦楽団 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲1~5番他
ストイックでありつつもふくよかな歌い回し。 ― 無類のセンスとテクニックによって名器を楽々と操るピンカス・ズッカーマンと、ダニエル・バレンボイムの音楽的構造を見事に際立たせた知的な伴奏によるモーツァルト演奏です。近年、クラシック音楽の新録はダウンロード配信だけのケースが増え、往年の大演奏家たちの活動の把握が難しいが2014年から新たな「エルガー・プロジェクト」をシュターツカペレ・ベルリンとスタートしている。バレンボイムは言うまでもなく現代を代表する指揮者であり、また長らく一流のピアニストであり続けている。短期間に膨大な演奏や録音をこなすことでも知られる。市場が縮小した今日においても、定期的に新譜を出せる数少ない指揮者である。バレンボイムが録音を開始したのは1955年のこと。しかし本格的な録音プロジェクトがスタートしたのは1960年代になってからで、まずウェストミンスター・レーベルで、続いてEMIでピアニストとしての継続的な録音が開始されました。特に1965年に始まるイギリス室内管弦楽団との密接な関係はピアノ協奏曲を始めとするモーツァルト作品の網羅的な録音が行なわれましたが、バレンボイムが初めてコロンビア・レコードに録音するのはこの時期で、ズーカーマンとのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集の指揮者として登場。イギリス室内管とはロドリーゴをジョン・ウィリアムズのギターを迎えて、大注目された録音しています。ピアニストとしての録音では、ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとのブラームスのピアノ協奏曲2曲、メータ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのリヒャルト・シュトラウスの協奏的作品「ブルレスケ」は、いずれもバレンボイム唯一の録音であるほか、パールマンとのブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲。同じころにピエール・ブーレーズの指揮でベルク「室内協奏曲」の録音に、ピアニストとしても参加しています。バレンボイムはピアニスト、指揮者として、これまでにほぼすべてのメジャー・レーベルから膨大な録音をリリースしてきていますが、ことソニー・クラシカル(旧コロンビア時代からCBSおよびRCA REDSEAL)への録音には他レーベルにはないいくつもの特徴があります。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2xfDAEP
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NL CBS 36 692 スターン パールマン ズーカーマン メータ ニューヨーク・フィル バッハ&ヴィヴァルディ&モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲
NL CBS 36 692 アイザック・スターン バッハ&ヴィヴァルディ&モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲
商品番号 34-16584
通販レコード→蘭 “CBS RECORDS MASTERWORKS” グレイ・レーベル黒文字盤 DIGITAL RECORDING MASTER SOUND
ユダヤ人を代表する3人のヴァイオリニストが集った、テンションの高いアンサンブル。 ― 名ヴァイオリニスト、アイザック・スターン(1920〜2001)は、バッハから20世紀作品に至る幅広いレパートリー持ち主で、年齢を重ねるにしたがって室内楽活動のウェイトを高め、やがて「室内楽こそ音楽のエッセンスである」とも語るようになります。スターンの名を見つけると、私は必ず映画「ミュージック・オブ・ハート」を思い出す。メリル・ストリープ演じる女性の音楽教師が、スラム街の学校に通う子供達に悪戦苦闘しながらヴァイオリンを教え込み、最後には地域の支持を獲得することに成功、お別れの発表会をカーネギー・ホールで行うという実話に基づいたストーリーです。このカーネギー・ホールのシーンでスターン自身が登場し、子供達と一緒に演奏をする展開には暖かい人柄が滲み出て、何回見ても飽きない。新進演奏家の擁護者でもあり、なかでもイツァーク・パールマン、ピンカス・ズーカーマン、シュロモ・ミンツ、ヨーヨー・マ、ジャン・ワンはスターンの秘蔵っ子たちで、しばしば共演を重ね、さまざまな録音を遺しました。本盤は〝Isaac Stern 60th Anniversary Celebration From Lincoln Center〟を冠にしたアルバム。指揮者、ズービン・メータとも親しかったこともあってか、パールマンとズーカーマンという仲良しヴァイオリニストを交えたヴァイオリンのための二重協奏曲、三重協奏曲のデジタル録音しています。バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルトが並ぶプログラムには教育的側面も伺わせる。和やかさより、テンションの高いアンサンブルは、聴き応え十分。そして、そうした雰囲気をよく心得たズービン・メータとニューヨーク・フィルハーモニックが、抑制のきいた表現でくっきりと歌を支えているのも好ましい。当時最高の錚々たるヴァイオリニストたちが一堂に会し、各々の奏者の音色やテクニック、そして音楽性などを聴き比べることで楽しみが倍化するアルバムです。翌年には、シュロモ・ミンツを加えてヴィヴァルディの「四季」をドイツ・グラモフォンに録音。こちらは『春』から『冬』までの各曲を4人のヴァイオリニストが分担して奏した画期的といえるアルバムでした。from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2s7Znth
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